この記事は、
地震保険申請について知りたい人 地震で建物にクラックが入った人 地震保険に加入中の人で申請したことの無い人
そんな方に向けて書いた記事です。
「本記事の内容」
1.地震保険とは? 2.地震保険で対象となる被害とは? 3.実際に地震保険を申請してみた
この記事を書いている私は、
自宅や実家、所有しているアパートなど火災保険を自分で申請して、
トータル1500万ほど火災保険の認定金を受け取りました。
すべて自分で申請していて、保険代理店は通さずに、直接 保険会社へ申請しました。そんな私が地震保険申請について解説します。
地震保険とは?
地震保険は火災保険のオプションみたいな感じで、
地震保険だけ単体で加入することができません。
そして、地震保険は火災保険とは全く別物だと思って下さい。
火災保険が実際の被害額(修繕見積もりの実費)をカバーしてくれるの対して、地震保険はお見舞い金的なイメージが強く、一見被害が大きいそうに見えても地震保険で査定するポイントに被害が無いと認定されません。これは、仕組みを簡素化して、いち早く生活再建のための資金を支払うためだそうです。
その為、受けとった保険金の使用使途は限定されません。
(日本損害保険協会HPより)
ちなみに、地震後に発生した火災で家が燃えても火災保険では補償してくれず、地震保険が必要となります。
(損保ジャパンHPより)
では実際に、建物にどんな被害があると地震保険が支払わられ、
いくらくらい受け取るれるのでしょうか?
最初に、いくらくらい地震保険金が受け取れるのかを見てみます。
(損保ジャパンHPより)
仮に、地震保険加入金額が1,000万の場合、
一部損だと50万、
小半損だと300万
大半損だと600万
全損だと1000万
となります。
次に、建物のどんな所に被害があると認定されるのでしょうか。
それが建物の構造別に査定方法が異なりまして、以下の表の通りとなります。
(損保ジャパンHPより)
最も代表的な「木造」だと、軸組(柱)と基礎・屋根・外壁この4点が対象となるのに対して、鉄骨造では、外壁・建具(窓・出入り口など)の大きく2点と構造によって査定のポイントが異なります。それゆえ、鉄骨造ではどんなに基礎が壊れていても、外壁や窓に被害が確認できなければ、認定にならない訳です。
地震保険で対象となる被害とは?
では、実際に私が過去に地震保険で申請した被害にはどんなものがあったのか、見てみたいと思います。
基礎・外壁クラック例
このくらいハッキリわかるクラックならすぐに探せるのですが、
良く見ないと見落としてしまいそうなクラックもありました。
微妙なクラック例
被害を探す時のコツですが、
天気の良い日に見てみる
「あるかな?」でなく「必ずある!」と思って探す
見つけたらテープなどで印をつけておく
・天気の良い日に見てみる
天気によって、クラックの探しやすさが格段に変わります。雨や曇りだと見落としてしまうことも多くなるので、なるべく天気の良い日に探しましょう。
・「あるかな?」でなく「必ずある!」と思って探す
私も慣れない頃は、「クラックあるかな・・・」と思いながら探していたのですが、
間違い探しの要領で、「どこかに必ずクラックはある!」と思って探すようになってから、自分でも見つけられるようになりました。
・見つけたらテープなどで印をつけておく
特に小さいなクラックは、一度目をそらすと何処にあったかわからなくなってしまうことがあります。
そこで、手でも切れる養生テープなどで印をつけておくと、見つけやすくなるのでオススメです。
養生テープ
実際に地震保険を申請してみた
保険会社に「先日の地震で建物の外壁にクラック被害ありました」と
被害の連絡をすると、
・後日、鑑定人が現地を確認するので立ち会って欲しい ・建物の図面を用意しておいて欲しい(無ければ結構とのこと)
上記2点をリクエストされました。
建物の図面(平面図・立面図)を渡せるようにコピーして、立会いにのぞみました。
どこにクラックがあるのか、聞かれたので答えると、
「こちらでも、一通りチェックしますので3・40分程お時間ちょうだいします」
「調査が終わりましたら、お声をおかけしますので建物の中でお待ちください」
と言われました。私は興味があったので、終始ストーカーのように鑑定人の後を追いながら調査の様子を見ていました。
一通り、調査が終わると、計算し始めて、
「今回は、一部損の認定となります」
「こちらの用紙に記入して郵送下さい」との案内でした。
火災保険申請に比べると、見積もりや写真の用意も必要なく、割とあっさりした印象でした。
私は、自宅や実家、所有アパートなど、何回か地震保険の立会いに同席したことがあるのですが、現地にやってくる鑑定人によって、受け答えや説明の内容、認定・否認の判断にかなり差があるように感じました。
例えば、せっかく現地で立会いしているので、このクラックは認定、このクラックは認定できない、といった説明を聞けることを期待していたのですが、「持ち帰って計算しますので、結果は後日、保険会社経由で回答します」と言われ、当日は何の説明も無いまま終了。そして、1ヶ月近く経ってから、保険会社から「今回はお役に立てませんでした」と電話で言われたこともありました。
そうかと思うと、私自身では探せなかったクラックまで探してくれて、
「これで一部損の認定になりますよ」と、またこの人にお願いしたい、と思わせる鑑定人もいました。医者や先生でも当たり外れがあるように、立会いに来る鑑定人にも当たり外れがあるように感じますが、認定区分が変わると、保険金が1桁変わる場合もあるので、どうにかして欲しいものです。
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