この記事は、
火災保険の結果に不満がある人 火災保険の結果に納得がいかない人 火災保険の鑑定人立会いをした人
そんな方に向けて書いた記事です。
「本記事の内容」
1.鑑定人との立会いとは 2.立会いしてみた結果 3.結果について交渉してみた
この記事を書いている私は、
自宅や実家、所有しているアパートなど火災保険を自分で申請して、
トータル1500万ほど火災保険の認定金を受け取りました。
すべて自分で申請していて、保険代理店は通さずに、直接 保険会社へ申請しました。そんな私が火災保険の鑑定結果について交渉してみた時の話を記事にしました。
鑑定人との立会いとは
火災保険の申請をして、書類審査だけで支払いまで進む場合、この鑑定人との立会いはありません。提出した写真や見積もりだけで被害状況の把握が難しかったり、被害状況と照らし合わせて修繕見積もり額が高額だったりすると、保険会社が鑑定会社に依頼をかけ、損害保険鑑定人が現地を確認する作業(この記事では、このことを「立会い」と書いています)があります。保険会社から依頼された鑑定人と言えど、建物の所有者、またその親族の立会い無しに、勝手に敷地に入ったり、建物に登ったり、被害を調査することは出来ませんので、必ずどなたかの「立会い」をリクストされます。アパートオーナーなど、所有するアパートなどであれば、立会いを管理会社の担当者などにお願いするケースもあります。
私の経験上、立会いを要求された場合、高い確率で提出した修繕見積もり額よりも減額されるケースがほとんどです。一般的には、「50万以上や100万以上の高額請求になると必ず立会いを求められる」と言う人もいますが、私自身、300万オーバーの申請で、立会い無しで認定になったこともありますので、「高額申請=必ず立会い」と言う訳でもなさそうです。写真などで確認できる被害状況と、修繕見積もりの内容・金額との整合性から、立会いの有無を判断しているのではないか、と思います。そうなると、提出する被害写真の撮り方や見積もりの内容は非常に重要になってきます。このあたりは、別記事で紹介していますので、興味があれば参考にして下さい。(→火災保険を自分で申請する時の【3つのポイント】)
ところで、私は過去に、この鑑定会社に同席を依頼をしてみようと、電話をしたことがあります。
どういう事かと言うと、保険会社から依頼されやってくる鑑定人に対抗するために、こちらの味方になってくれる鑑定人を用意しよう、と考えた訳です。ところが、電話をしてみると、「弊社は保険会社からの依頼しか受付ておらず、一般の方からの依頼はお断りしております」と一蹴されました。これは、完全に保険会社の下請け状態です。こちらの味方になってもらえそうにありません。そんな訳で、この「立会い」を求められた場合には、高い確率で、提出した修繕見積もり金額よりも減額されてしまうケースが多くなる訳です。
立会いしてみた結果
立会いを行なって、2・3週間ほどすると、保険会社から鑑定結果が郵送で送られてきました。
明細書の赤枠が提出した修繕見積もり金額、青枠が認定された金額です。今回は、かなりの減額でした。
347万の見積額に対して、54万の認定でした。これにはかなりショックでした。台風で屋根の防水シートがめくれたままになっており、雨漏りの原因にもなりますから、放置する訳にもいかず、それでいて300万超えの修繕工事は突発的支出としては痛すぎます。もう少しどうにかならないものか、と保険会社に交渉してみることにしました。
結果について交渉してみた
結果から言うと、認定額UPに成功しました!
ちなみに、私は保険を申請するたびに交渉している訳ではありません。割と減額は減額で受け入れるケースが多いです。
しかし、今回の申請では、台風で屋根の防水シートが破れて、めくれ上がり、それにより広範囲に被害を受けたにもかからず、認定された範囲がかなり限定的だったので、「もう少しどうにかなりませんか??」」と言ったスタンスで丁寧にお話ししていきました。屋根の修繕見積もりを作成してくれた業者さんにもヒアリングしたり、Googleアースで屋根の被害範囲を測ってみたりしながら、「現地を見てくれた鑑定人も一生懸命見てくださったのですが、それにしても認定範囲が限定的すぎませんか?」「見積もり業者は、こう言ってましたよ」「これでは修繕工事に支払いが出来ずに困っています」と泣き落としみたいな事も言いました。すると、保険会社の担当者が、「上席や鑑定会社にも相談してみるので、少しお時間を下さい。」とお返事いただきました。そして、その1週間後くらいに来た郵便がこちらです。
これは、鑑定会社が作成し、保険会社宛に提出した鑑定報告書です。
1回目の回答と比べると、約36万のUPで、90万の認定となりました。修繕金額にはほど遠い認定額ですが、こちらのリクエストに対応して下さった保険会社の担当者には感謝でした。
大きな災害が発生すると、保険会社の窓口もパンクしますし、そもそも修繕見積もりに来てくれる業者もパンクして、なかなか手続きがスムーズに進みません。それでいて、修繕工事はまった無しで、早く修繕しないと、被害がより大きくなりますし、こういった事に慣れているはずの私も、この時は大変でした。
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